大串到生×山口ミチロウ「ロストサムライ」

 

出演者 大串到生突撃インタビュー!

出演の大串到生さんにお話を伺いました!

 

今回は、マニアック先生シアターの山口ミチロウさんが演出ですね。二人で出場することになったきっかけは?

昨年、自分の劇団ZIG.ZAG.BITEの旗揚げ公演で音響をしてもらいました。

一人芝居をするにあたって、自分以外の別の方に演出をしてもらいたいと思っていて。山口さんは、僕の気持ちがはやるところを客観的にみてくれる。僕が気づかない、僕のこだわっているところとは違う部分を見て、意見してくれる。そんなところがすごくよかったので、演出をお願いしました。

 

今回は脚本を大串さんが担当されていますね。

僕は、具体的な事件やできごとからイメージを膨らませて書いていくタイプではないんです。どちらかというと自分の実体験だったり、みられたくないコンプレックスだったりをさらけ出して身を削って書いていくタイプなんです。今回は特に一人芝居なので、表現できるのは僕という人間を通して見える何かだと思うんです。僕の28年間の人生を投影した作品になると思います。

 

今回のロストサムライはどんなお芝居ですか?

落ち武者が出てきます。「落ち武者狩り」っていう言葉があるくらい、今死ぬかいつ死ぬか、ということを背負っている人だと思うんです。今回、殺陣を取り入れた芝居をするのですが、ただ派手で格好いいというものではなくて、演技や殺陣の中に殺鬼気迫るものをだしていきたい。それが結果的に格好良くみえれば、と思います。

 

落ち武者は傷だらけの男ですが、これまでの僕の人生で、いろんな傷を人につけているだろうし、傷を負ってきました。そこがうまくリンクしたらいいなと思います。それでも僕は今ここで演劇をやっているんだぞ、ということを示したい。戦っているんだぞ。という生き様をみせたいと思います。

 

あ、ただ格好いいだけじゃないって言っちゃいましたが、でも最後はやっぱり格好良いかもです(笑)。ドラマだけでなく、ラストの立ち回りにも注目してください。

 

最後に、INDEPENDENTを観に来るお客さんに一言お願いします!

エンタメ時代劇というよりは骨太で、泥臭い作品になるんじゃないかと思います。大味で演じてきた大串が作品に繊細な味をつける山口ミチロウとどのような化学反応を起こすのか。そういう部分に注目してもらえればと思います。

 

出場者プロフィール
出演・脚本:大串到生(写真)
1988年、佐賀県生まれ。佐賀東高校、演劇部で芝居を始める。その後福岡大学演劇部に入部。当時の他大学の先輩達と劇団を結成。5年の活動で盛り上がり を見せるも2015年に劇団を解散。現在は自身が主宰を務める劇団ZIG.ZAG.BITEで脚本、演出、俳優を務める。敵も多いが味方も多い、永遠の生 意気後輩キャラである。

演出:山口ミチロウ
1999年3月に劇団ユニットとして「マニアック先生シアター」を結成し2006年5月までに「汽笛の夜」などの作・演出作品を7本上演。2006年9月に「劇団マニアック先生シアター」として再結成し、作・演出作品を現在までに12本上演。「ひとにつたえる」をモットーとした芝居作りを行っている。